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日本防犯設備協会技術標準 SES E 2012-2 出入管理用記録プリンタ規格 Standard for Printers for Access Control System 2000 年(平成 12 年) 3 月 23 日 2009 年(平成 21 年) 3 月 31 日 制定 改正 JSSA 社団法人 日本防犯設備協会 SES (社)日本防犯設備協会技術標準 E 2012 - 2 出入管理用記録プリンタ規格 2000 年 3 月 23 日制定 2009 年 3 月 31 日改正 Standard for Printers for Access Control System 2009 年 3 月 31 日改正 1 適用範囲 この規格は、出入管理装置の付属機器部の一種として使用する専用記録プリンタについて規定する。 2 用語及び定義 この規格で用いる主な用語及び定義は、SES E 0001-5(防犯に関する用語)によるほか、次による。 (1) 出入管理用記録プリンタ 出入管理装置の付属機器部であり、出入管理に必要な情報を印字する装置をいう。 3 基本構成 本装置の基本構成を図1に示す。 制動部 制御部 認識部 付属機器部 付属機器部インターフェース 印字部 処理部 表示・操作部 *2 メモリ *2 時計部 注:*1 分離型もある *2 制御部に持つものもある 図 1 記録プリンタの基本構成 -1- *1 電源部 SES E 2012-2 4 要求基準 次に定める項目以外については、SES E 2002-2(出入管理装置共通技術基準)および SES E 2006-2(出 入管理コントローラー規格)に準ずる。 4.1 機能 次の機能を有するものとする。 (1) 印字 制御部からの情報を確実に印字できること。 (a) 年・月・日・時・分 (b) ゲート番号 (c) 個人識別番号(使用したカードや暗証番号など) (d) 動作 「通行履歴」 入室、退室、解錠、施錠など 「警報履歴」 こじ開け、不正カード使用など 「故障履歴」 出入管理装置の故障情報など (2)メモリ機能 印字不能な時のデータをメモリする機能を有することとし、そのメモリ容量は最低3日間 以上の情報を確認できることが望ましい。 また、停電時はメモリを保護すること。 ただし、メモリ機能を制御部にもつものもある。 (3) 時計機能 時刻を印字するために時計機能を内蔵する。 ただし、時計機能は制御部に持つものもある。 4.2 性能 (1) 印字ヘッド寿命 40 万行以上とする。 (2) 時計の精度 月差±15 秒以内の差異とし、時計の誤差の修正については、管理者が容易に行えるこ ととする。 (3) 環境性能 SES E 2002-2(出入管理装置共通技術基準)に準ずる。 4.3 運用・操作 4.3.1 表示 出入管理用記録プリンタの状態を確認できるように、LED 等の表示を備えることが望ましい。 (1) 正常状態 緑色表示とする。 (2) 異常終了 赤色表示とする。 4.3.2 異常出力 次の異常を管理者等に知らせる出力を設けることが望ましい。 (1) 出力管理用記録プリンタの異常動作時 (2) 出入管理用記録プリンタがこじ開けられた時 4.3.3 印字表示 赤・黒字の 2 色で印字表示できることが望ましい。 (1) 正常状態 黒字で印字表示とする。 (2) 異常終了 赤字で印字表示とする。 -2- SES E 2012-2 4.3.4 消耗品の補充交換 管理者が消耗品の補充交換を容易に行えること。 4.4 構造 必要に応じてこじ開けを検出する機能を設けること。 5 試験 5.1 標準試験状態 (1) 周囲温度 15~35℃ (2) 取付は、付属された取扱説明書に従って行うこと。 (3) 取扱説明書に記載された最大配線距離にて行うこと。 5.2 試験方法 出入管理装置の制御情報を入力し、その内容が正しく印字されることを確認する。 関連規格:SES E 0001-5 防犯に関する用語 SES E 0004-2 環境試験規格 SES E 2001-2 出入管理装置一般基準 SES E 2002-2 出入管理装置共通技術基準 SES E 2006-2 出入管理コントローラ規格 電気用品安全法 -3- SES E 2012-2 出入管理用記録プリンタ規格[解説] (1) まえがき 出入管理用記録プリンタは、 出入管理装置の付属機器として、 出入状況の把握を目的としたものである。 ただし、出入管理用と限定しており、インクジェット式などのパソコン用プリンタは対象外である。 (2) 、記録プリンタの構成 記録プリンタには、出入管理装置の制御部の情報を印字するものと、制御部、認識部一体の装置から直 接印字するものがあり、後者のものは、 「メモリ」および「時計部」が必要である。 (3) プリンタの印字例 4.1 機能(1)の内容を印字できればよいが、その参考例を示すと次のようになる。 99 年 02 月 10 日 08 時 22 分 001 ゲート 012345 番号等 99 02 10 08 22 001 012345 入室 99 02 10 08 22 001 012345 退室 : : : : : : : : : : : : 図1 データ発生時の印字例 4.1 機能の 印字内容 例 入室 退室 不正カード 事故発生 故障復旧 ・・・・・ (4) メモリについて メモリ機能は、印字されなくなった場合の情報把握に必要であり、出入管理の情報量にも関係するが、 最近の勤務状況から判断して通常土曜、日曜を含めて最低3日分の情報を記憶できることが望ましい。 (5) 印字ヘッドの寿命について 1 日 100 回操作 記録 [100×2 回/日+α(警報・故障) ]×365 日×5 年=365,000 回+α ≒40 万回以上 (6) 消耗 消耗品にはリボンカセット、普通ロール紙、専用用紙等があり、メーカの指定する規格に合ったものが 使用される。 -4- 審議委員会: 技術部会 技術基準委員会 委員長 : 石橋 総太郎 (東洋テック株式会社) 副委員長: 高橋 雅吾 (パナソニック電工株式会社) 委 員 : (警報システム分科会) 兼主査:高橋 雅吾 加倉井 伸行 天野 博之 住岡 和人 瀬沢 外茂幸 緑川 則和 吉岡 隆士 安田 寛徳 田中 祥造 増田 誠良 堂本 耕造 特別委員:吉原 久雄 (パナソニック電工株式会社) (NEC インフロンティア株式会社) (オプテックス株式会社) (サクサ株式会社) (高千穂交易株式会社) (竹中エンジニアリング株式会社) (竹中エンジニアリング株式会社) (株式会社日本アレフ) (富士通テレコムネットワークス株式会社) (ホーチキ株式会社) (パナソニック株式会社) (株式会社パトライト) (出入管理分科会) 主査:松尾 直樹 平田 成弘 村方 洋二郎 征矢 一浩 河合 秀規 秋葉 浩司 前田 卓志 宮本 敦 (株式会社山武) (株式会社アート) (株式会社ゴール) (セントラル警備保障株式会社) (ニッタン株式会社) (ホーチキ株式会社) (三菱電機株式会社) (美和ロック株式会社) (映像監視分科会) 主査: 角谷 浩史 藤井 慶太 小峰 憲 菅谷 卓実 三沢 賢洋 細川 昇 堂本 耕造 宇都宮 孝志 (アイホン株式会社) (NEC インフロンティア株式会社) (株式会社セキュリオン) (ソニー株式会社) (TOA 株式会社) (株式会社日立国際電気) (パナソニック株式会社) (東芝テリー株式会社) 事務局:境 俊夫 (社)日本防犯設備協会 ※ 平成 21 年 3 月 15 日 現在 SES E 2012-2 出入管理用記録プリンタ規格 発 行 2009 年(平成 21 年)3 月 編 集 社団法人 日本防犯設備協会 技術部会 技術基準委員会 この規格は、著作権法で保護対象となっている著作物です。本書に記載の内 容を転載される場合は、事前に(社)日本防犯設備協会の承諾を得てください。 この規格についての意見又は質問は、(社)日本防犯設備協会 技術担当にご連 絡ください。 なお、SES E 規格は、少なくとも 5 年を経過する日までに(社)日本防犯設備 協会 技術部会の審議に付され、速やかに、確認、改正、廃止されます。 発行所 社団法人 日本防犯設備協会 〒105-0013 東京都港区浜松町 1-12-4(第 2 長谷川ビル) TEL:03-3431-7301 FAX:03-3431-7304 E-mail:info@ssaj.or.jp